長野県小布施町立小布施中学校では、令和2年11月から12月上旬にかけて空手道の授業を行いました。
小布施中学校では昨年度まで武道の授業は剣道を行っていましたが、感染症対策の観点から従来の形で武道の学習をすることは難しいと苦慮していました。そこで、空手道であれば一定の距離感を保ったり、必要なときにはマスクを着用したりするなどの感染症対策を講じて武道の学習ができるのではないかと考え、今年度は全学年で空手道の授業を実施することになりました。
■今井智文教諭・関谷北斗教諭による全8時間の授業内容
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第1時 オリエンテーション、体験
模範演技(今井智文教諭による形の演武)、礼法、平行立ち突き(刻み突き・中段突き) - 第2時 その場基本
平行立ち突き(上段突き)、平行立ち受け(上げ受け、外受け、下段払い)、閉足立ち蹴り(前蹴り)、その場前屈立ち(逆突き) - 第3時 移動基本①
前屈立ち移動基本(追い突き、逆突き、上げ受け、外受け、前蹴り) - 第4時 移動基本②
前屈立ち移動基本(受け+逆突き、内受け、回し蹴り) - 第5時 約束組手
上段突き→上げ受け+逆突き、中段突き→外受け+逆突き、中段突き→内受け+逆突き、前蹴り→下段払い+逆突き - 第6時 形①
鉄槌、手刀受け、平安初段 - 第7時 形②
平安初段個人 - 第8時 形③、単元のふりかえり
平安初段団体、単元のふりかえり
生徒たちは授業が始まると真剣な表情に変わり、毎時間集中して学習に取り組みました。
空手道を通して自分と向き合い、技の高まりを実感しているようでした。また、仲間と動きのコツや感覚を伝え合いながら学習している姿が多くみられました。
保健体育科教諭が空手道を一つの単元として計画・指導したことは、今後の武道領域の学習の可能性を広げていく一助になると感じています。
模範演舞の様子
足の運びについて考える場面
約束組手の練習の様子