北海道・函館高等支援学校で空手道の体験授業を実施

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5月17日(火曜日)、北海道函館市の北海道函館高等支援学校(立田俊治校長)において全日本空手道連盟主催「学校訪問プロジェクトKarateDo!」での空手道体験授業が行われました。本プロジェクトの北海道での開催は初めてとなります。

同校は、2019年4月、北海道の道南地区では初めて普通科と職業学科を併置する高等支援学校として開校した新しい支援学校です。翌2020年には、同じ道南地区の養護学校で空手道の授業に携わっていた竹口輝先生(保健体育科)が赴任するきっかけで、同支援学校の立田俊治校長が授業としての空手道の特性を理解し、同年から保健体育の授業として空手道を導入しました。

今回の授業は、2020東京オリンピックでの種目となった空手道を通じて、改めて生徒たちが武道と日本人の関わりへの理解を深め、日本の武道文化を体験することで「礼」の大切さを学ぶこと、「将来も続けて自身の健康を維持するために空手道を用いてほしい」(竹口先生)などを目的に同支援学校が企画し、本連盟の「学校訪問プロジェクト KarateDo!」として行われ、支援学校での空手道授業普及推進の一環として協力しました。

当日は、講師に北海道出身で全日本ナショナル強化選手の岩本衣美里選手(株式会社クリーンコーポレーション)を迎え、3時間目~4時間目(1年生23名)、5時間目~6時間目(2年生19名)にて体験授業が行われました。※1年生、2年生ともに軽度知的障がいを持つ生徒。

また、本連盟からは日下修次顧問・学校武道推進委員会委員長が視察し、函館地区空手道連盟からは田中忠蔵副会長も出席しました。

1年生、2年生それぞれの授業の冒頭、岩本選手が空手道の歴史や特性を簡単に説明。その後は、岩本選手が得意形(アーナンとパープーレン)を演武。生徒たちは迫力のある形を目前で見ることができ、演武後は生徒たちの大きな拍手に包まれました。

実際の空手道体験では、岩本選手の指導のもと、礼法・基本技(上段突き、上段受け、下段受け、前蹴り、移動しながらの突き)などの練習を行い、その後は「学校武道用基本形一・二・三」を練習しました。

最後は、同基本形のグループ練習(団体形)を行い、5月26日に同校にて行われる予定の演武発表会に向けて、生徒達は岩本選手のアドバイスももらいながら、賢明に基本形の練習に取り組んでいました。

講師を務めた岩本衣美里選手は、「1年生、2年生ともに生徒の皆さんの熱心さを見て、嬉しい気持ちで一杯になりました。基本形は回転する動きが難しそうでしたが、これからも練習を重ねて空手道を続けてほしいですね」と感想を述べました。

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形の演武を行った岩本衣美里選手

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全員で下段受けの練習

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基本形一の指導をする岩本衣美里選手

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全員で基本形一の練習

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グループに分かれての基本形一の練習

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右から日下修次顧問・学校武道推進委員会委員長、岩本衣美里選手、竹口輝先生、田中忠蔵・函館地区空手道連盟副会長