2023年9月29日(金曜日)、10月3日(火曜日)、6日(金曜日)の3日間、山形県東根市立大富中学校において空手道体験授業が行われました。
大富中学校では過去3年にわたり空手道授業を実施しており、今年は1年生38名を対象に4回目の実施となりました。指導は山形県空手道連盟の緑川寿幸・普及指導委員長が担当し、3回という限られた回数の授業のため、基本と「基本形の演武」ができるように学習指導案を作成しました。
授業では、導入で空手道の歴史と授業の進め方を説明したのち、座礼・立礼による礼法を行いました。黙想をして心身を落ち着かせることを感じてもらったのち、基本の練習に入りました。
立ち方や受け、突きなど基本動作の練習後、早速、全日本空手道連盟発刊の「空手道の手引き」にある「基本形」の習得を目指し練習に入りました。グループごとに生徒がお互いに教え合い基本形を反復練習しました。形は運足・演武線、目付、残心など難しさもありましたが繰り返し練習することで日を追うごとに上達していきました。また生徒の中に空手道経験者がいたため、模範演武を行ってもらうことができ、生徒たちの基本形習得に一役買ってくれました。
最終日はグループ毎に基本形の演武を行いました。緊張感が漂う中、練習の成果を出そうと必死に演武する姿が印象的でした。練習の成果が全てのグループが無事演武することができました。
中学校から「次年度以降実施の機会があれば安全に配慮しながら組手も練習できれば」との意向がありましたので、対応した指導案を作成していきたいと考えております。また、生徒たちが空手道を経験したことで、今まで以上に空手道に注目してくれることを期待することと共に、空手道授業が多くの学校で正課の武道授業として実施されることで空手道の一層の普及が進むよう、我々も引き続き取り組んでまいります。
(山形県空手道連盟 普及指導委員長 緑川寿幸)